なにが、言いたかったんだろうか。 わからない。 気になった。けど、もう神山を追いかける気力は私には残っていなくて 「…」 無言、だった。 だけど居心地がよくて 戻りたい その想いが、強く強くなった。 …戻れるわけ、ないのに。 もう会うわけも、ないのに。 私はその日、神山に触れられていた腕をぎゅっと抱きしめながら眠りについた―…