答えられるわけ、ないのに。 「あいつ…って」 わざと、わからないフリをする。 正直私は鈍感な方じゃないし、むしろすぐに気が付く方だと思う。 だけど、 そうであってほしくない そう思ったから。 だから―… 「うん、神山」 その名前は今も私を苦しめる、名前だった。