君を、ずっと。【完】





「ちょ、長澤…っ」


暴れる私を、必死に抑える北村。


女の、しかも酒の入った女の力が、
お酒は入っていても男の北村に適うはずがないんだ。


そんなの、知ってるよ。


でも、でもさあ…


「ひとりで…帰れるよ…、」


好きじゃないもん。
北村のこと。


一回くらい、いいなんて


そんなの


好きじゃなきゃ、ダメだよ。