君を、ずっと。【完】






なのに

あいつにバトンが変わったとき、世界が変わった気がしたの。



『わー―っ!!』

その歓声とともに見えたのは、ひとり、またひとりと前にいる人たちを抜いていく神山の姿。



ゴールテープを切ったあの時の姿は今でも忘れない。

凄く、凄く輝いて見えた。



『俺、女との約束は破らない主義だから』



みんなの前でそういうもんだから、恥ずかしくて顔が真っ赤になってさ。