君を、ずっと。【完】




―「仕事は大丈夫なの?」―

「そりゃあ唯一の友達の結婚式ですからね。

なにがなんでも行きますよ」


―「えへへ。待ってる。あ…ねえ美羽、あのさ」―

「んー?」

―「あの日の、神山が嘘をついた理由…なんだけど」

「もういいよ。そのことは」

―「でもっ…」―


「私も神山も、もう前に進むの」


あの日から、数ヶ月ほとんどのように毎日連絡が来ていた。

心配しているメール。
それもそのはずだ。


だってまだ神山には私が記憶戻ったこと伝えていないんだから。