君を、ずっと。【完】




―――――…


――…



「単刀直入に言うね。美羽と神山はセフレだった」

「セフ…、」


「うん。中学の時は本気で付き合ってたみたいだった。

けどきっとお互いに、別れてから本気の恋が出来なかったみたい」


「それで同窓会で再会した美羽と神山は、セフレになることになったってあの頃の美羽が、言ってたよ」



言葉が、出なかった。



「あの頃、その関係を進めたのは私だった。

だからそのせいで美羽は傷ついていたのかもしれない。…ごめん」


「そんな…っ」

「あの日ね、電話があったの。美羽から」

「…私、から?」


「そう―…」


ガサゴソとなにかを探って、見せてくれたのはあの日私が事故にあった日にすみれさんに電話していたという着信履歴だった。