君を、ずっと。【完】




耳に入るその優しい声に、ゆっくりと閉じていた目を開ける。


「あ、ありが…っ」


ありがとう、そうお礼を言おうとした時身体が硬直して動かなくて



「なが、さわ…?」


触れられた、肩が熱い。
離して、離して…


離して。お願い。


支えてもらっているのにこんなこと思ってしまうのは失礼。


だけど、でも

これ以上、触れられていたら私―…



「あっ神山、きたー!」

丁度いいタイミングで、女の子の声がして体が離れてゆく。