君を、ずっと。【完】




「えー、北村彼女は?」

「いるわけないじゃん。いたら長澤のこと誘ってないし」

「あははっだよね」


鈍感な、方じゃない。
わかってる


きっと北村はまだ、私のことが好きなんだ。

だけどここで、強く言うこともできないし―…


周りを見ると、すみれは他の子と楽しそうに話しているし

なーにが私がいるから大丈夫、だ。

神山がいないってわかった瞬間、違う人へ目線向けちゃってさ。


まあ多分、好きな人狙い、だろうけどさ。
すみれもここに好きな人がいること私知ってるし。


どうすることのできない。
北村はずっと私の横にいてどきそうにもないし。


…はあ


「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる」

「大丈夫?ひとりで」