君を、ずっと。【完】



カラオケ店から神山の家がこんなに近かったなんて、知らなかった。


なんてそんなこと

考えている暇すら神山は与えてくれない。



「きゃっ」

部屋に着くと同時に、私の体はベッドへと放り投げられる。


「ちょ…っ神山シャワー…っ」

「いらない」

「で、でんき…っ」


「もういいから黙れよ―…」



いつもと違う時なんて多々あった。


だけど、今日はその違う時よりももっと違う。



なんだろう

なんでだろう


いつも、以上に凄く


――虚しく感じる。