君を、ずっと。【完】





「聞いてんのか、おい」

「えっ…え!?本物!?」


漸く、頭が理解した時

なんの考えもなく、そう叫んでいた。


「は?お前頭打ったわけ?病院行く?」

「いや…いかない、けど。…え、どうしてここに―…」


「お前が電話に出ないからだろうが」


電話に出ないからと言ってこのカラオケがわかるなんて一体この人はエスパーなのだろうか。

いや、それよりももしかしたら私の体にGPSかなにかが埋め込められていたりして―…


ってそんなことあるわけがない。落ち着け私。