君を、ずっと。【完】





「ごめん、私お手洗い行ってくる…」


私一人のこの勝手な盛り下がりのせいで盛り上がっていた空気を、止めたくない。

部屋を出てお手洗いへ向かう。



忘れたいのに、忘れさせてくれない。



時刻を見ればもう22時を回っていた。

こんな時間に神山が連絡をしてくるのは珍しかった。

いつも夕方くらいで、19時くらいに待ち合わせという連絡が来るのに


こんないきなり、電話が来ることは今の今までなかった。