君を、ずっと。【完】




「あ、すみれー!美羽―!」


お店の人に案内されて入ったのは、大きな畳のお部屋だった。

よくこんなところが取れたなぁと思ったけどきっと幹事大好きの真紀が予約でもして取ったのだろう。


中に入ると、もうそこはお酒の匂いが充満していて

幹事の真紀が私たちの姿に気が付いて、近づいてきた。


「こっちこっち!待ってたよ」

相変わらず、元気だな真紀は。

そう思いながらも手を引かれてテーブルの前へと座らされる。


「なに飲む?」

「んー…真紀、なに飲んでるの?」

「私はカルピスチューハイ!」

あぁ、真紀らしいや。
そういうちょっと女の子っぽい感じ出すのとか、変わってない。


…私の苦手なところ。