君を、ずっと。【完】




「あっ…これ、ありがとう」

シャワーからでるとそこには神山のTシャツらしきものとジャージが用意されていて


「ん、別に。んじゃ俺も入ってくるわ」


ベッドに寄りかかって座っていた神山が、よいしょと腰をあげる。


「てきとーに座って待ってて」


いつもは流れに流れてホテルに行ってすぐ…というものが多かったからこうやって待つ時間が凄く緊張する。



見渡せば、いろいろなものが目に入る。


神山の部屋。


神山の匂い。



昔とは違う、大人の神山の部屋。