君を、ずっと。【完】





「へえ、はじめてじゃないんだ」


「えっ…んっ」


目を閉じるのも忘れていて

前が見えるとそこは赤信号で

気が付けば、神山の手が私の頭に回っていて


「ふ…んっ」


暖かいものが私の口の中を乱していく。



ぷっぷ―とクラクションの音が聞こえたと同時に離れる唇。



「相変わらずキスは下手だな」


恥ずかしげもなくいうものだから、こっちが恥ずかしくなる。