「ははーん。だから最近疲れた顔してたのかー」
あいちゃんはなんだか楽しそうに笑ってから抹茶ラテを飲んだ。
今は学校の敷地内にあるカフェテリアであいちゃんと松下くんのことについて1番隅の席で小声で話し中。
「…もうほんっとムカつくの!学校で女子にキャーキャー言われてるの見ると腹立つよ。本当は全然あんなやつじゃないのに」
私はプンスカしながら、メロンソーダをストローで一気に吸い上げる。
「え〜それって祐実、ヤキモチなんじゃないの〜?」
ニヤニヤするあいちゃんに私は首を傾げる。
「ヤキモチ?誰が誰に?」
「祐実が松下くん取られた気がしちゃって」
「はぁー!!ないないない!ありえない!」
「そう?まぁ、私は、祐実と大貴くんのことを応援してるけどねー」
「応援って…お互いがそう言う感情じゃないから…」
────ピンッ
呆れてそう言うと、あいちゃんは突然私にデコピンした。
「痛いっ」
「鈍感すぎるその頭どうにかした方がいいぞ」
「…うぅ」
「まぁ、何か大変なことがあったら言ってよ。手伝えることとかあったら手伝うし。なんかあったら絶対いいなよ?今回みたいな隠し事はなしっ!」
「うんっ!心強いよ、あいちゃん!」
「まぁ、私は松下くんに微塵も興味ないし、言いふらす友達もいないし…安心して、同棲を楽しんでくれたまえ」
「あいちゃん、一体どっちなのよ」
「ん?私は祐実が幸せになるなら誰でも構わないよ。大貴推しなのは変わらないけどね」
あいちゃんはそう笑ってから、ウインクした。



