「するわけないじゃんっ!!バカっ!」
私は、慌てて部屋の隅に逃げてから、松下くんから距離をとる。
「こっちのセリフ。ブス祐実」
「はぁ?!」
松下くんはいきなり人のことを侮辱すると、ムクッと起き上がってから、部屋を出た。
キィーー!!むっかつくーー!!!
昨日の可愛い松下くんは一体どこに行ったのよーー!
*
*
「松下くんと住んでる?!」
移動教室に向かう途中、ずっと松下くんのことを黙っていたあいちゃんにやっと説明する。
松下くんの予測できない行動に疲れてしまった私は、とうとうあいちゃんに助けを求めたのだ。
女の子が来るはずだったのに手違いで松下くんが来ちゃったこと、
松下くんは学校のイメージと全然違って、自分勝手で無礼でちょっと危ないやつだということ、
全部を、放課後の時までには話し終えることができた。



