無気力王子とじれ甘同居。



「するわけないじゃんっ!!バカっ!」


私は、慌てて部屋の隅に逃げてから、松下くんから距離をとる。


「こっちのセリフ。ブス祐実」


「はぁ?!」


松下くんはいきなり人のことを侮辱すると、ムクッと起き上がってから、部屋を出た。



キィーー!!むっかつくーー!!!


昨日の可愛い松下くんは一体どこに行ったのよーー!











「松下くんと住んでる?!」


移動教室に向かう途中、ずっと松下くんのことを黙っていたあいちゃんにやっと説明する。


松下くんの予測できない行動に疲れてしまった私は、とうとうあいちゃんに助けを求めたのだ。


女の子が来るはずだったのに手違いで松下くんが来ちゃったこと、

松下くんは学校のイメージと全然違って、自分勝手で無礼でちょっと危ないやつだということ、


全部を、放課後の時までには話し終えることができた。