無気力王子とじれ甘同居。



「喜んであげてるっていうのに…」


「そんなのいいから早く続き教えて」


「なにをっ!」



っ?!

はぁ?!

なんで?!

どうしてそんなこと言われなくちゃいけないの?!


「はいはい、わかりましたよ」



そう皮肉れながら、横目でチラッと松下くんを見ると、口元を手で押さえながら目をキラキラさせた松下くんが、解いたばかりの問題をじっと嬉しそうに見ていた。


なんだ…やっぱり嬉しいんじゃん。



よかった。
今日、大貴にわかんないところ教えてもらって。




横で嬉しそうにマルを見つめる松下くんがまた可愛くみえて、私は松下くんの勉強をちょっとほっこりした気持ちで勉強を手伝った。