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ドンッ
ドンッ
ドンッ
あぁー!もう!集中できない!!
「松下くん!いい加減にしてよ!」
とうとう我慢の限界が来た私は、部屋を出て松下くんの部屋のドアに向かってそう怒鳴った。
さっきから、松下くんの部屋から壁に何かを当てる音がうるさくてうるさくてしょうがない。
勉強を見ないと言った私に対してのちょっとした反発だろうか。
ほんっとめんどくさい人なんだから!
私が叫んだ途端、うるさかった音が聞こえなくなる。
─────ガチャ
っ?!
よし、と部屋に帰ろうとした瞬間遠慮がちに松下くんの部屋のドアが開いた。



