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ほんっと、ありえない!!
時間の無駄だった。
私は、松下くんにイライラしながら勉強机で教科書とノートを開いてテスト勉強を始める。
松下くんの突然の提案にハイハイと乗ってしまった私も悪いのかもしれない。
松下くんは基本、自分勝手でマイペースだもん。真剣に話を聞いた私がバカだったよ…。
あーあ。
クラスの女子たちだって、松下くんのこういうところ見ちゃったら絶対幻滅するよ。
普段はクールな王子様キャラでチヤホヤされてるけどさ〜本当は食べ物に目がない毎年オール赤点のおバカマイペース残念王子だっていうのに…。
「あ〜!もうやめっ!」
髪の毛を両手でクシャクシャっとしてから、そう叫ぶ。
松下くんのことなんてもう考えないっ!



