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「さっそくだけど、松下くん1番得意な教科って何?」
「ない」
「そうですか…」
うぅ…即答かよ…。
っていうか!
「松下くん!それが人に勉強教えてもらう態度?!」
私がそう注意する先には、布団にくるまってお菓子を食べる彼がいた。
信じられないんですけど!!
「んー?あ、本日はよろしくお願いします。どうぞ」
松下くんはそう言って、寝ながら私に一枚のクッキーを差し出した。
「いや、そういうことじゃなくて…とりあえず、机に向かって座るところから始めようか」
私がそういうと、松下くんは「え〜」と声を漏らしながら、渋々布団から出て来てくれた。
ってか、私が勉強見てあげる立場なんですけど?!
「んー」
私の正面に座った松下くんは、隣に置いてあった参考書をペラペラっとめくった。
興味はあるのかな…。



