「ねー、2人って付き合わないの?」


私と大貴のやり取りを黙って見ていたあいちゃんがそう聞いてきた。


「だから〜大貴とはそんなんじゃないって」


「え〜でもさ〜」


「絶対ありえないよ。弟みたいなもんだし。そういう目で見れない見れない」


私はそう言って笑う。


あいちゃんは、私と大貴が話すたんびにそういう話に持っていくけど…。



大貴は、全然私の恋愛対象じゃないし、
大貴だって、私のことは恋愛対象じゃない。



でもそれが、1番居心地が良くて、幼馴染みっていいなと思える。



「幼馴染みって結局なんだかんだあって付き合ったりしない?」



「ないよ、ない」


それはただの夢物語に過ぎないし、私はそれがベストだとも思わない。



「そんなもんか…」


あいちゃんは残念そうにそう言って、ストレートティーを飲んだ。