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「ただいま〜……あれ、祐実?」
パチっ──────
「うわっ!電気もつけないで何してんの」
声がして顔を上げると、バイトから帰ってきた松下くんがびっくりした顔をして立っていた。
「…うぅ、」
「へ?何、泣いてんの?」
「ぐすん」
松下くんがなんだか嬉しそうな顔をしながら近づいてくる。
「そんなに俺と会えないのが寂し…」
「私って最低だよね…」
「は、?いきなり何」
松下くんは私の隣にちょこんと座る。
「…大貴はあんなに私のこと好きで大切に思ってくれてるのに…私は大貴の期待に応えられなくて…」
「…それ、彼氏の前でする話?」
「あ、」
「あ、って…」
「だけど大貴は、期待に応えられない私に幸せになれって言ってくれたの。こんなにいい人他にいる〜?」
「だからそんな話なんで俺にすんの。っていうか、祐実、まるであいつのこと好きみたい」
っ?
ちょっと皮肉れた声でそういう松下くんはプイッと顔を背けた。



