「…は、、ちょっと何言ってるのかわからな…」


「じゃあ祐実が何カップなのか確かめる」


「はぁー?!ダメ!!!」


「どっちもダメなんて、そんなわがまま通らないよ」



うっ…わがままって…。
今松下くんのわがままに振り回されてるのは私の方でね…。


「お願い」


っ?!


松下くんは、横になった私の腕を掴んで起き上がらせると、顔を近づけてそう言った。



「…っ」


「俺ばっかりは嫌だよ」


「祐実…」


「わかったからっ!」


どんどん顔を近づける松下くんに我慢できなくなり、思わずそう返事をしてしまった。




「…うん、いい子」



松下くんは私の頭を撫でてそういうと、目を瞑った。



うぅ…なんでこんなに整った顔してるのよ。


おでこ全開の松下くんだけど、そのおかげで余計綺麗さが際立ってるし。



「目つぶってる俺のこと置いて行ったりなんてしたらそれこそ祐実おっぱ───」



「わかったから!逃げないよ!」



卑猥な言葉を恥ずかしげもなく言える彼に本当疲れちゃう。



でも……。


正直、今こうやって松下くんと2人でいるのに喜んでる自分がいるのも事実で。


みんなの松下くんだったはずの彼を独り占めできてるのが嬉しい。