「だめっ!グラウンドに戻るよ?」


「ほんっとバカだね、俺の彼女は…」


「……っ」


『彼女』その言葉にトクンと胸を弾ませる。


「いいですかー?男とこんな簡単に2人きりになってはいけませーん」



───チュッ


松下くんは私の腰にキスを落とす。



「ちょっ…っ…だめだよ松下くん」


「なんで?付き合ってるのに?」


「それでもだめなの!授業中だし…その…私汗臭いし…」



とにかくこんなこと、学校の体育館でやるなんて怒られるよ!!!



「…触るだけだよ?」


「絶対にだめ!!!」


「…じゃあ」


松下くんは私から体を離して座り直すとこちらをジッとみた。



「…祐実からチューしてよ」