無気力王子とじれ甘同居。



あ、でも…。


「松下くん、そういえば前に体育受けないっていってなかった?」


「……っ、んなこと、いったっけな〜」


「言ったよ〜!ほら、私が体操着出してって言った時…」



「んー、覚えて〜ないな」


「まぁ、いいけど。じゃあ、来週の夕飯は元気に走れるように栄養満点のご飯作るから、楽しみにしといてね!」


っ?!


突然、松下くんがお箸を置いてから私の頬を包んだ。



「へっ…」


「俺だけでいいから」


「え?」


「そうやって笑った顔みせるの、俺だけでいいから」


何かスイッチの入った松下くんの目。


その目は急に色気づいていて、私はこの松下くんの目がまだちゃんと見れない。



「…好き、全部」



─────トクン



何度、言われても全然慣れない。



「…う、私も─────」


「祐実の作るご飯」


「…えっ」


「祐実の作るご飯、まじで全部上手くて好きだ」



「…あ、あぁ。そりゃどうも」



全く私ったら、何を期待してたんだか…。



それでも…。



松下くんにご飯を褒めてもらえて。


すっごく嬉しい。


私も、持久走頑張るぞっ!