「両思いなのに付き合ってないってどー言うことよ!祐実、あんた今自分が何言ってるかわかってる?口の中にポテチ頬張っといてポテチ食べてないですって言ってるのと一緒だよ?!」


「…え、何その例え…」


「あぁ、もう…なんで勉強は普通にできるのにこう言うとこは疎いの?」


「…うぅ、すびばせん」


でもさ、あいちゃん…。


「…だって、付き合ってください、よろしくお願いしますのやり取りをしていないもん」



「はぁー?祐実さぁ…」


「私だって自分なりにネットで調べてたどり着いた結果だもん!」


「はい?」


「一度手を繋いだだけで付き合ってると思われてて迷惑だったとか、キスしたけどその時は雰囲気による勢いに過ぎなかったとか…」



「それどこのなんて言う記事よ、多分祐実が思ってるほど健全なとこじゃないよそれ」


あいちゃんは呆れたようにそう言ってから、チューっとカフェオレをストローで吸う。