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「あ!ちょっと待って!一瞬だけ片付けるからっ!」
「今更そんな気使わなくても…」
「使うっ!」
─────バタンッ!
放課後、玄関の前に着いてから大貴に外で待ってるようにお願いしてから、ドアを閉る。
あっぶなー。
松下くん今日バイトでほんっとよかったかも。
ホッと乱れる息を整えながら、私はとりあえず玄関に置いてあった男物の靴を何足が靴箱に片してから、慌てて家の中を見渡す。
大貴はすごく鋭いタイプだから少しでも男の匂いがするものを見つければすぐに質問攻めしてくるに決まってる。
私は家中にあるあらゆる松下くんの用具を隠すのにパタパタと家を走り回る。
歯ブラシ、2人分片付けられてる食器、その他諸々。



