無気力王子とじれ甘同居。



って!!


やばいやばいやばいやばい!!!


私今、「うん」って言ったよね?!

言っちゃったよね!!!


くそぉー!!!!


『大福』の響きに、いつもの癖で即答してしまった。


あぁ、なんでこんなにも甘いものに弱いんだろうか…。



どうしましょうどうしましょう。


あいちゃんに助けを求めても、ニコニコと笑ってるだけだしっ!!



ううっ!


とりあえず!


松下くんにメッセージ送らねば!!


大変だぁー!!!


私:《緊急事態発生。緊急事態発生。今日の放課後、大貴がうちに来ことになってしもた!》



慌てて松下くんにメッセージを送る。


とりあえず、生身の松下くんを大貴に見られないことが1番大事だ。



ピロン


松下くん:《俺バイトだから知らぬ》



え…。


なんかすごく冷た…。


大貴の気持ちに気付けとうるさく言ってきたのは松下くんの方なのに…。



私は、携帯を持つ手につけられた痣を見て、それから松下くんの席を振り返って横目で見る。



松下くんは、携帯を持ったまま眠ってる。



全く…。


ホント意味わかんない人だよ。