「付き合っちゃえばいいんじゃない?」
「…え?」
「だって、こんなものまでもらっちゃってんだよ?祐実だって、これ受け取ったら後に引けないってことくらい…」
「……」
私はどんどん体を小さくて『申し訳ない』を目一杯表す。
「うそやん」
「だって、大貴、早めの誕生日プレゼントだってくれたし!」
「祐実、あんた誕生日いつよ」
「終わりました」
「でしょー?来年の誕生日プレゼント今渡すってあるかね」
「…あ、あるんじゃないでしょ」
「なーい!!って言うか下心なしに女友達にブレスレットプレゼントする男とか気持ち悪いし!祐実ってほんっと何にもわかんなかったんだね〜」
あいちゃんがため息混じりにそう言って、弁当の卵焼きをパクッと口に入れてから再度私を見た。
「そんなかわいそうな目で私を見ないでおくれ」
「こんな目にもなるよ。って言うか、大貴くんのなにが不満なの?」
「…えっ」



