っていうか!!
お客さん来ちゃうからっ!!!
「ちょ、松下くん、本当悪いんだけど今からお客さんがくるからね、あんまり時間がなくて…」
「俺以外に誰か一緒に住むの?」
はいっ?
「え、ごめん、松下くん、今なんて?」
私が耳に手を添えてそういうと、めんどくさそうにまた目を細めた松下くん。
いや、なんで私が聞き逃したのが悪いみたいになってるの。
ちゃんと説明しない松下くんが悪いんじゃんっ!
「聞いてるよね。隣のばーさんから、人が来るって」
隣のばーさんって、隣の一軒家に住む大家さんのこと?
「……人って…誰?私が今から同居する女の子のこと?」
「女?そんなの知らない」
そんなの知らないって…。
話が全然見えてこないよ…。