『凌side』


今日のハルはやけにため息が多い

それに顔色も悪い

あと、無理して笑おうとしている


こういう時のハルは大体何かあった時だっていうことは、さすがの俺でもわかる


『どうせ優とケンカでもしたのかな…』


ハル、優のこと大好きだもんな…


『………はぁ』


そんなに思われているのになぜ肝心の優は素っ気ない態度をとるのだろう…

あいつの態度は男の俺でも可愛そうだなと思うことがあるくらいだ


…ほんと、ハルじゃなかったら2年も続いていないわな

と、内心苦笑する


まあでも、ここ最近のハルの様子を見るに優関連のことで落ち込んでいるのは間違いないだろう


『…うし、ここは優に事情徴収してくるか』


俺は席を立ち優の教室へと足を運ぶのだった