「そんな、なんで、あんたが…!」

そこにいたのは、涼宮快斗だった。

「久しぶり。由良。君の呪いを、ときにきたよ」

快斗は由良のいとこだった。父親の方のいとこだったこともあり、両親が離婚してからは会うことはなかった。

「私は幸也くんを殺したくなかったのに!」

「そんなのは君の意思だ。君は4人を殺さなければ成仏できない。」

今、由良の中に芽生えた新しい思い。

「ねえ、快斗。成仏ってね、この世に未練がなくなったらできるんだよ?」

「あぁ、だから4人を殺しただろう、はやく成仏してくれよ」

「それは、無理。だって私、快斗みたいな人をたくさん殺したいって思っちゃったんだもん。」