それからは私は何をすればいいのかわからず、部屋に誰か来るまでは本当に何もせずにいた。

「失礼します。乃亜さん、大変言い難いことなのですが…」

「わかってる。」

「え?」

「裕翔のことでしょ?わかってるから」

「そ、それは失礼しました…乃亜さん、大丈夫ですか?」

「うん、ありがとう。大丈夫よ。でも今は1人になりたいの。」

「そうですか、なにかありましたらお呼びください。」

…裕翔。裕翔の名前を聞いたおかげで今何をすればいいのかわかった気がする。

由良の日記を、燃やすんだ。