「笠置!ぼさっとしてないではやく!」

「…すみません!」

はぁ、なんでこんなことに…

もっと勉強しとけば良かった。

バカすぎて大学に落ちた。
それで、こんな汗臭い工場で働いてる。
もう最悪…真奈に見られたら笑われるな。

真奈は高校の時の親友。まぁ、色々あって退学なっちゃって、連絡とれてないけど。

「なにやってるんだろうな、真奈。」

「ってそれよりはやくしないと!またじじぃになんか言われる。」

私は急いで作業に戻った。