でも、確かに私達はいじめていた。
由斗という少年を。その双子の片割れの名前が由良だった気が…

いやいや、夢だったんだよ。だってみんなも知らないって言ってるじゃん。

「あ。」

みえる、由良が…

近づいてくる。夢なんかじゃなかった!

「あ、あ、あ…!」

「瑠衣?どうしたの?」

「ゆ、由良が…!由良が復讐しに…」

「お前何言ってんだよ?由良って確かいじめていたやつだよな?それで真奈が退学になった…お前なにがしたいんだよ、そんな嘘ついて」


「嘘じゃない!ほんとなの!」