先程よりも俯いて、思い出したくないものでも思い出すかのように顔をわずかに顰めて言葉を紡ぐ。
「私が人殺しとか言われるようになったのはある事件が関わってるの。」
「3年前、大手企業の会社の社長が自分の息子に殺された事件、覚えてる?」
覚えてるも何も、つい最近の事じゃないか。
「覚えてるけど。」
「その事件の被害者、私のお父さんなの。」
3年前の事件。
大手企業の会社の社長が殺された。
なんの前触れもなく突然に。
ニュースにも大々的にあげられた。
犯人探しがすぐ始まったけど、被害者の家に行くと既に犯人は死んでいたという。
「私のお兄ちゃんは少し変わっててね。独占欲が強かったの。」
「お兄ちゃんは妹である私を閉じ込めた。」
「お姉ちゃんは双子の弟であるお兄ちゃんに何度も殺されかけてた。」
「お父さんたちもそのことを知ってた。」
「だけど、その後、決まってお兄ちゃんが泣きながら謝るから誰も咎めることが出来ないの。」
「お兄ちゃんを狂わせたのは紛れもない私たちだから。」
「お兄ちゃんが次期会社の社長だからいろいろ期待を、重りをのけてた。」
「だから、それをみんな見て見ぬふりだった。お兄ちゃんが壊れていくのを見ていただけなの。」
哀川さんが俯きながら、話し続ける。
「私が人殺しとか言われるようになったのはある事件が関わってるの。」
「3年前、大手企業の会社の社長が自分の息子に殺された事件、覚えてる?」
覚えてるも何も、つい最近の事じゃないか。
「覚えてるけど。」
「その事件の被害者、私のお父さんなの。」
3年前の事件。
大手企業の会社の社長が殺された。
なんの前触れもなく突然に。
ニュースにも大々的にあげられた。
犯人探しがすぐ始まったけど、被害者の家に行くと既に犯人は死んでいたという。
「私のお兄ちゃんは少し変わっててね。独占欲が強かったの。」
「お兄ちゃんは妹である私を閉じ込めた。」
「お姉ちゃんは双子の弟であるお兄ちゃんに何度も殺されかけてた。」
「お父さんたちもそのことを知ってた。」
「だけど、その後、決まってお兄ちゃんが泣きながら謝るから誰も咎めることが出来ないの。」
「お兄ちゃんを狂わせたのは紛れもない私たちだから。」
「お兄ちゃんが次期会社の社長だからいろいろ期待を、重りをのけてた。」
「だから、それをみんな見て見ぬふりだった。お兄ちゃんが壊れていくのを見ていただけなの。」
哀川さんが俯きながら、話し続ける。

