朝のホームルーム。
隣の席の哀川さんは相変わらず下を向いている。
それよりも、僕は気になっていることがあった。

_______________人殺し。

落書きの中にあった言葉。
一つだけならまだしもいくつも書かれていた言葉。
落書きの中で一番多く書かれていた言葉だった。
この年齢で人を殺せるわけないし、殺したとしたら少年院にいるはずか…………。
まぁ、どうせ考えたやつが面白がって書いただけだろうけど。

そして、4限目。
今日は日差しが暖かく窓際のため日光も当たりやすい。
睡眠が満足に取れていない僕にとっては地獄の時間だった。

______________キーンコーンカーンコーン。

ざわざわざわざわ、とチャイムと同時に動き出す人。
みんな弁当をどこで食べるか考えているらしい。
はぁ、目立たないところで食べたい。

「みっちゃん!!!」

静まり返る教室。
大きな声を出したのは2年1組の弓景先輩だった。
「あ、眞白先輩!迎えに来てくれたんですか?」
「うん!早く終わったからね!じゃあ、いつもの場所で食べよっか?」
「はい!」
「あ、緋山君!君もだよ!早く!」
「僕?」
「そう!部長も待ってるんだから。」
「………あぁ、なるほど。」
部活の人と食べるのか。
まぁ、ここより人が少ないから良いかな。

そして僕達3人は応接室に向かった。