ワケありルームシェア

「--------------------だから、ダメなの。」
「わ、分かった？」
「君、分かってないよね。」
色々説明されたけど、よく分からないところもあった。
「でも、先生達がよく思わないってことと、生徒達がからかってきて面倒だってことだよね？」
「うん、まぁ、要約すると。」
緋山君に、迷惑かけちゃダメだよね。
足引っ張らないように頑張らないと。
「じゃあ、どうしよう……。」
「あ、携帯持ってるでしょ？ 貸して。」
「え、あ、うん。」
言われた通り携帯を出す。
すると、緋山君はおもむろに操作し出した。

「はい、これで連絡できるから、歩きながら教えて。 そうすればバレないでしょ。」
「そうだね！ ありがとう！」
「お礼を言うのは僕なんだけど。」
「あ、ごめんね。」
「いや、謝らなくていいから。」

そして、さり気なく食器を流しに入れておいてくれる緋山君は優しいと思った。

「あ、お風呂先どうぞ。」
「分かった。」

よし！
洗い物するぞ！