ワケありルームシェア

結果。

「じゃあ、よろしく。」
「うん。」

ルームシェア、することになりました。

「じゃあ、何も問題なしだね!」
と言って、手招きしながら自分の車の方へ僕達を呼ぶ大家さん。
「ほら、そんな君たちにプレゼントだよぉ。」
車を開けたところから出てきたのは、大量の家具。
タンスや、布団、組立式の机、その他日用品など。

「え、これって。」
「入り切らなかっベッドとかは、あっちのトラックにあるからねぇ。」
「水谷さん、まさか、こうなること知ってましたか?」
「うん、だって、大家さんだぞ☆」

初めから仕組まれてたのか。

「大家さん、僕、これほどまで殺意を抱いたの初めてなんですけど。」
「ほらほらぁ、もう決まったんだし、運んでおいで。」
「……………はぁ。」

そして全ての荷物を車から下ろし、部屋に荷物を運ぶことになった。
このマンションは結構一つの部屋が広くて、個室が他のマンションに比べ多いのが特徴だった。

「あ、奥の部屋、開けてきたよ。」
「じゃあ、運ぶぞー!!!」
テンションが高いのは大家さんだけで、僕と哀川さんは疲れきっていた。


そんなこんなで、7月14日。
ルームシェア、スタート。