「ねぇ、そんなことして楽しいの?」
「面白いぜ。まぁ、俺は聞くほうが好きだけどな。」
「………理解できないや。」
昔と変わらない顔。
いつも顔のどこかに絆創膏や切り傷があったり擦り傷があったり。でも、何故かかおには痣などはない。
だけど、澄が常に来ているブレザーのしたは痣だらけ。痣だけでなく火傷のあとがあったり、包帯が巻かれていたり。
酷い時には骨折している時もある。
「……………彗は元気?」
「相変わらずゲーム命だけどな。」
「そう。澄も程々にしなよ。」
「これでも最近抑えてるって。」
澄も僕も壊れやすい体質だって、兄さんに言われた。
でも、僕より澄の方が脆く崩れやすい気がする。
「螢こそ、友達いんの?澪月以外友達いないんじゃねぇの?友達いないと寂しいぜ。」
「余計なお世話だよ。」
「ま、俺も1人の方がいいけどな。そろそろ帰るわ、このあと予定があるから。澪月にお礼言っといて。」
「自分で言ったらいいじゃん。」
「いや、時間ないからさ。じゃ、頼んだ。」
「はぁ。」
勝手に来て、勝手に出ていく。

「あれ?澄君は?」
「帰ったよ。」
「えっ!?早いね。」
そして、午後はお互い自室に籠り、勉強や趣味に時間費やした。

ルームシェア8日目、終了。