朝、カチャカチャという音で目が覚めた。
_______________朝から何?
寝起きが悪いとよく言われる僕は、自分でも自覚しているほど機嫌が悪くなる。
うるさいな、と口を開きかけるけど………。

「あ、おはようございます。」
「……………はよ。」

自分の部屋じゃないことに気づいた。
「あ、あの、ご飯食べますか?」
「………ん。」
機嫌が悪いことに気づいたのか、少し控えめに話しかけてくる。
「ねぇ、敬語はなしって言ったよね。」
「あ、……ごめん。」
それから洗面所まで案内してもらって、顔を洗い用意された席につく。

「……いただきます。」
朝はそう食べないから、用意され多分食べられるかわからなかったけど、思ったより箸が進んだ。
「水谷さん、多分昼頃帰ってくると思う。」
「じゃあ、昼にいこ。」
「うん、それまで何か不自由なことあったら言ってね。」
「大丈夫。」

それからは、持ってきていた荷物の中の本に読みふけった。

そして気がついた頃にはもうお昼頃だった。