「僕は床でいい。」
「お客さんにそんなところで寝かせるなんてできないよ!」
「え、別に何かの手違いできただけだし………。」
どれだけ言っても譲らない哀川さん。
終いには、
“私のベッドを貸すので、私が床で寝ます!”
なんて言い出す。
計画的なのか、無自覚なのか。


結果。
「じゃあ僕がソファーで寝るから、その近くで布団しいて寝るって言うことでいい?」
「緋山君が雑なところなのに、私はベッドで寝るなんて出来ないから……。」
「………分かった。」

明日にはきっと大家さんが帰ってくるはず。
それまでだから、そこまで気にすることもなく何事もなく終わりそうだ。

「では、おやすみなさい。」

借りた毛布にくるまって目を瞑る。



_______________早く明日になれ。