「へぇ〜熱々だね〜。まさか、あんなに小さかった沙良が彼氏作るなんて…正直心配だな…先生」


っ!!


「おい、人の女に気安く触んな」


こうちゃんがいきなり私の頭を撫でたので、黒川くんが怒る。


「フッ…人の女って…まぁ、いいや。沙良、楽しもうね、夏休み」


「へっ、あ、うんっ!」


意味深に微笑んだこうちゃんに疑問を抱きながら一応返事をすると、黒川くんが呆れたようにため息をついた。



こうちゃんも黒川くんも、今回の夏休みで仲良くなってくれたら嬉しいなっ!



「沙良は俺のだから」



っ?!


突然、黒川くんが私の手を引っ張ってすっぽりと私のことを腕の中に収めると、こうちゃんに向かってはっきりそう言った。




「きゃあ!南夏くん大胆っ!」


音楽くんがそう言ってふざけて顔を手で覆う




「それはどーかな」



こうちゃんは黒川くんに向かって満面の笑みでそう言った。