「………」 やけに静かな部屋。 聞こえるのは私の小さな息と心臓の音だけ。 今日は一体何日なのだろう。 数日前、晴れて私は伊織くんの正式な彼女となり、伊織くんは全ての彼女と別れた。 彼はもう私だけのものになったのだ。 こんなにも幸せで幸福なことはないはずなのに。 クリスマスイブの日。 一緒にクリスマスを過ごそうと伊織くんの家にやって来てから私は一度もこの部屋から出られなかった。 私はこの小さな世界に監禁されたのだ。