「えーっと、あの、これは………?」







「ん?これ?久々だからまずは充電」









あの後、伊織くんに連れて来られた場所は屋上にある小さな倉庫だった。





で、何故か私は今伊織くんに抱き締められている。







じゅ、充電ですか。








「い、伊織くんは私の彼氏じゃない……よね?」







自分で改めて言うのはとても辛いがこの現状だ。




まずは確認だ。






もしかしたら伊織くんが私のことを好きだとか言ってくれるかもしれないし。





まぁ、その確率はほぼ0%な話だけど。








「違うよ、今は」






「ですよね、今はですよね………、ん?」








伊織くんから発せられた甘い声の違和感に気づき首を傾げる。







待って。




それってどーいう意味?






そんな言い方期待してしまう。