火曜日。




お昼休みがきた。






伊織くんの彼女ではない時点でアンハッピーな1日な訳だけど、私は今日から浮気を頑張っている。




そう、全ては伊織くんを必死にさせるため!!







「昼ごはんちゃんと作ってきた?」





「もちろんですとも!!」







京治の相変わらずの無表情質問にガッツポーズ付きで気合を入れて答える私。




欺・浮気彼女たるもの、欺彼氏のために尽くしまくるべきである。




気合は昨晩から充分。






人生初お弁当だからね。



昨日の夜お母さんに指導を受けながらせっせと作ったのだ。






その事を伝えると京治は「それは楽しみだね。もちろん胃薬もあるよね?」と半笑いで言ってきた。





最後の一言が余計だが一応持ってきたので何も言わないことにしよう。







万が一がありますから。