だから、言わないってば!








バラバラバラ、と音をたてて吉田くんの机から落ちた大量の本。吉田くんはそれを焦った様子で、拾い集める。



「一気にこんな多くの参考書読んだって頭に入らなくない?」

「わっ、待て!さわ…!」



落ちた本を拾いあげて、ぱらぱらぱら…と適当にめくっていく。そして気づくのは、これが参考書ではなく漫画だということ。



吉田くん漫画なんか読むんだ…、意外だ。



「返せ!」

「あ、ごめん…。」



私が吉田くんに返す前に、吉田くんが私の手から本を取った。キッ!と睨まれ、しまったと思った。



吉田くんの物を、許可も無く勝手に見てしまった。うわ~、嫌だったよね、ごめん…と心の中で謝罪していると―――。



「どうせ言うんだろ!」

「は?何が…。」

「俺がBL読んでいたことだよ!」



びー…える…?なんだそれ。