眉を下げて、困ったように笑った私。
携帯の持ち込みが禁止されているわけではないけれど、もし机の中に入っているとわかったら、恐らく没収されるだろう。
「あ…、良かった。あった。」
没収されていたらどうしようかと思ったが、携帯はきちんとあたしの机の中に入ったままだった。
携帯を取り出し、ホッと胸を撫でおろす私。
「あ、あったのか…。」
「うん、あった。それじゃあ私、帰るね。」
「あ、ああ。」
さっきから何故か動揺している彼に、私はんん?と違和感を覚えた。勉強をしているところを見られただけで、普通こんなに動揺する?
もしかして具合でも悪いのだろうかと思い、そう聞いたのだけれど、帰って来た返事は「だ、大丈夫だ…!」だった。
