「や、その、俺今彼女いるし…」
「あら?でも鈴音に告白なさったんでしょう?愛する方がいらっしゃるのに鈴音に求愛するような、そんな中途半端なことなさいませんよね?」
「あー、だから、その…、俺は斉藤さんを彼女にしたいと思っていまして…」
「でも、鈴音には柚月さんがもういらっしゃいます」
「えっと、うん。そうなんですけど…」
「だから、私が俊也さんの彼女になっても問題ないですよね?」
「問題ないような、あるような…」
柏原さんは、そんな煮え切らない態度の三谷に痺れを切らしたのか、ギュッと腕を絡ませると、「二人でちょっとお話していきましょう」と、渋る三谷を強引に引っ張って校門を抜けだしてしまった。
残されたのは俺と鈴音と聡とマナミちゃん。
こういう展開になるのを予測していたのか、聡の顔に特段驚いた表情はなく、それどころかどこか楽しそうな笑みを浮かべ、「帰ろうか」と一言呟いた。
それに「うん」と応じたマナミちゃんは、「またね、鈴音ちゃん」とにこやかに手を振って、俺たち二人を残して出て行った。
…鈴音から流れる、この冷やかな空気に気づいているハズなのに。
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「あら?でも鈴音に告白なさったんでしょう?愛する方がいらっしゃるのに鈴音に求愛するような、そんな中途半端なことなさいませんよね?」
「あー、だから、その…、俺は斉藤さんを彼女にしたいと思っていまして…」
「でも、鈴音には柚月さんがもういらっしゃいます」
「えっと、うん。そうなんですけど…」
「だから、私が俊也さんの彼女になっても問題ないですよね?」
「問題ないような、あるような…」
柏原さんは、そんな煮え切らない態度の三谷に痺れを切らしたのか、ギュッと腕を絡ませると、「二人でちょっとお話していきましょう」と、渋る三谷を強引に引っ張って校門を抜けだしてしまった。
残されたのは俺と鈴音と聡とマナミちゃん。
こういう展開になるのを予測していたのか、聡の顔に特段驚いた表情はなく、それどころかどこか楽しそうな笑みを浮かべ、「帰ろうか」と一言呟いた。
それに「うん」と応じたマナミちゃんは、「またね、鈴音ちゃん」とにこやかに手を振って、俺たち二人を残して出て行った。
…鈴音から流れる、この冷やかな空気に気づいているハズなのに。
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