「パパ、へたくしょなの! カエがいちゅもかちゅんよー。」 言葉の解読だけで、頭がクラクラする。 もう、とにかく早くパパ出てきて下さい。 と、願った丁度その時だった。 ガサガサ!っと音を立てて、木の上から人が降りてきた。 全身桜の花びらまみれで、風船を片手に持った眼鏡をかけた男性。 「あ!パパぁ!」 手を離して、その男性へと駆け寄る女の子。